先日お亡くなりになられた漫画家の優さん。旦那さんのTwitterで周知の事実となるわけですが、やわらかモラトリアム意外にも、かわいい漫画、そして見る人の心を動かすような漫画を多数出版されています。
代表先品のおおかみこどもの雨と雪も映画化され、コミックもとても好評ですが、代表作とはいかないまでも、人気の作品があります。
さよなら、またね/優
さよなら、またねは、季刊GELATIN 2010 あき号で掲載されていた作品で、見る人が物語を感じれるような絵を描きたい。という優さんの思いが詰まった作品となっています
フルカラーの漫画短編集にて掲載されており、水彩タッチで描かれるすこし切ないストーリー。
「手渡しで自分の作品はここしかない!」という思いを込めて作品を作る彼女の思いが
描写一つ一つに表れている作品です。
アイスの棒を墓標に見立てたり、見えない何かと会話をしたりする状況が、不思議と優しいタッチで描かれていますね。
五時間目の戦争
こちらも単行本や出版されている漫画で
ヤングエースに掲載されていました。
2014年6月号 – 2017年3月号までの掲載期間で、全4巻が発売されています。
「さよならまたね」から一転、優しい作風から一転して重いテーマに挑み、架空の未来の日本で、戦争に巻き込まれる離島の中学生たちを描いています。
話の内容やあらすじとしては
本土へ出征してゆく者と銃後を守る者がいて、
実際の戦闘シーンよりも遺された者たちの葛藤を中心に据えている漫画になっています。
それは、優さんの得意な自身の強みである心理描写を活かすため。得意不得意を見定め「自分にしか描けないもの」を模索する姿に、プロとしての自覚を感じますね。
本土から帰ってきた生徒の描写や、逆に本土へと旅立つ生徒の描写が、なんともリアルで心に刺さります
戦争時のように、徴兵されていく生徒たち。残されたものの態度と、出発する生徒の心理描写は、優さんにしか描けない独特の描写、絵だと思います。
優さんの名前の由来とは?
ところで、優さんの名前の由来をご存知ですか?
おおかみこどもの雨と雪や、やわらかモラトリアムのイメージが強い方は
その優しいタッチの描写をあらわした「優」「ゆう」とイメージされがちですが、実は違っているのです
「小さい頃からノートに何か描いては母に見せていました」、という優さんは
趣味をそのままに美術大学へ進学。専攻した芸術文化学科では制作だけでなく討論の場が多く、思考を鍛えられたそうです。
この頃、ホームページでの漫画公開やコミティア出張編集部への持込みなど、積極的に活動を始めました。
執筆時の名前は、小学校などの通知表に記載されている「優秀」の「優」からきています。
皆さんも学生の時はあったのではないでしょうか?「優・良・可」での評価。彼女はそこから名前の由来として「優」と名乗ることにしたのだそうです。
ブログやツイッター、インスタグラムでの名前が、なぜ「優」さんなのかギモンに思っていたファンの方も多いかと思いますが、実は由来はそういった理由だったんですね。
やわらかモラトリアムの記事も
おおかみこどもの雨と雪以外にも、人気な漫画を出していた優さんの、やわらかモラトリアムに対しての記事です。
まとめ
優さんが死去・亡くなってから早くも3か月が経ちますが、旦那さんやお子さんは現在どうしているのでしょうか。
顔出しや写真などは掲載されていないため、画像は入手できませんが、もしかすると落ち着いたころに卒業アルバムの写真などが見つかるかもしれませんね。
病気の症状は急性心不全としか伝えられておらず、詳しい病気の原因などは公開されていません。死因の公開はあまりしたくないのでしょうか。ご家族の胸中をお察しします。。
その後は、旦那さんがツイッターで、ファンの方々へ返信やツイートを行っていて、旦那さんのプロフィールなどは公開されていませんが、優さんのファンへ敬意をこめて、気持ちを代弁したツイートをされています。
優さんの描くこれからの漫画はもう読むことができませんので、今まで出版されている漫画をぜひもう一度読んでみてはいかがでしょうか?
amazonでも品切れ状態が続いていて、入荷の情報はまだわからなさそうです。
「おおかみこどもの雨と雪」「五時間目の戦争」「やわらかモラトリアム」また、絵集の「おんなのこライフ」などが購入できます
amazonや楽天で、もし店頭にあるようでしたらぜひ一度手に取って、読んでみてくださいね。
コメントを残す